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腰痛とセットで見ることが多いのが、股関節痛です。
女性に多く、股関節を曲げた時に足の付け根(鼠径部)あたりの痛みや詰まる感じがあり、本来の関節の動く範囲が小さくなってしまっている方が目立ちます。
また、内側に回すと引っかかって痛みが出たり、開きにくいなどを訴える方もよくいらっしゃいます。
股関節の機能障害をそのままにしていると、関節の支持性が低下して変形や関節破壊が起こり、変形性股関節症に進行します。
変形性股関節症になると、臀部痛・大腿部痛・膝上部痛・運動時痛・歩行時痛などの症状に繋がり、機能障害が進行するほど跛行が起きて正常な歩行ができなくなります。
なお、変形した股関節を徒手で改善するのは困難であるため、場合によっては手術の可能性が高まります。
なぜ股関節に痛みが起こるのか?
股関節の痛みで悩まれている方は、その要因について考えてみましょう。
股関節痛と言えど、様々な要因があるため、どのタイミングで痛みが出るかを把握しなければなりません。
ここでは、比較的多いとされる”曲げた時の痛み”について解説したいと思います。
立位や仰向けの状態で股関節を曲げていく(脚を体に近づけていく)動きを、屈曲と言います。
仰向け状態の股関節を0°とすると、屈曲70°付近は”足の付け根の高さよりも少し手前の位置”になり、この範囲までの動きは、純粋な股関節の動きとされています。
では、この股関節屈曲0~70°の間で痛みが出る場合、原因として考えられるところはどこかというと…
ズバリ、股関節です。
股関節は、骨盤と大腿骨の骨頭で形成されています。
ですから、それらに関わる骨・関節・靭帯などに問題が起きて痛みが出ている可能性が高いと考えられます。
例えば、大腿骨頭の位置異常や股関節の形成不全、靭帯損傷・骨折・関節包の損傷などですね。
もし、股関節周囲に問題が無いと判断できれば、神経や筋の状態を考慮しつつ、膝から下の部分・足部などに目を向ける必要があります。
ちなみに、70~90°の間は、股関節周囲の軟部組織(脂肪など)が潰れることによって可動域が得られるため、実質的に0~90°の範囲で痛みが起こる場合、まずは股関節周囲を疑った方がよいと言えます。
多くの方が、90~130°の範囲で痛みが起きています。
ちょうど”足の付け根~胸につくまで”の範囲です。
この時、膝を曲げることによって90~130°の股関節屈曲が可能になります。(膝が伸びた状態では、90°までしか股関節は屈曲できません。)
特に痛みが出るパターンとしては、90°から少し曲げた時や120~130°の屈曲最終域です。
この90~130°の範囲でどういった股関節の運動が行われているかというと、骨盤が後ろに傾く動きと腰椎を後方にカーブさせる動きです。(骨盤後傾・腰椎後弯)
つまり、股関節を最大まで屈曲させるためには、骨盤と腰部の動きが関与するという事です。
また、骨盤や周囲の軟部組織との接触や緊張を回避するために、大腿骨頭(骨盤と関節を形成する大腿骨の先端部分)の位置も変化します。
ですから、この範囲で痛みが出る方の多くは、”骨盤が前に傾いている”もしくは”後ろに傾きすぎている”、”腰骨の前方のカーブが強すぎる”もしくは”後方カーブが強すぎる”、”大腿骨頭の動きの制限・位置異常”などの問題が考えられ、骨盤・腰椎・大腿骨頭をそれぞれ評価しなければなりません。
骨盤や腰部の動きに関係している筋を挙げるとすれば、
・臀部の筋:梨状筋、大殿筋、大腿筋膜張筋、中殿筋、小殿筋などの殿筋群(90°以降の痛みに関与することが多く、骨盤の動きに関与)
・腹部の筋:腸腰筋、腹筋群など(最終域での痛みに関与することが多く、腰骨の動きに関与)
・腰部の筋:腰方形筋(腰骨の動きに関与)
・股関節筋:内転筋、恥骨筋など(骨盤の動きに関与)
中でも”腸腰筋・腹筋群・腰方形筋・内転筋群”は、足の付け根周囲を走行する腰部の神経と深く関わっています。
※大腰筋・腸骨筋・腹筋群など:大腿神経(大腿部前面・外側・内側や鼠径部などへ走行)
※内転筋群など:閉鎖神経(鼠径部・陰部周囲などへ走行)
ですから、筋が硬くなる、神経を引っ張る、骨・関節・内臓の位置異常などが起こってしまうと、足の付け根周囲の神経・皮膚を刺激して痛みを引き起こしてしまうのです。
股関節・骨盤・腰部は、リンク(連動)しています。
簡単に言えば、股関節が動くと骨盤・腰部が自動的に動きますし、腰部が動けば骨盤・股関節が自動的に動くという事です。
例を挙げるとすれば、姿勢です。
腰骨のカーブが前方に強くなると、骨盤は前傾し、股関節は屈曲・内転・内旋位となり、内股・反り腰の姿勢になる傾向があります。
逆に、腰骨のカーブが後方に強くなると、骨盤は後傾し、股関節は伸展・外転・外旋位となり、がに股・猫背の姿勢になる傾向があります。
これは運動連鎖と言われ、体の各パーツが状況によって位置や状態を変化させることを言います。
もちろん、頚部や肩関節など他の部分でも同様なことが起こります。
ですから股関節が痛いという方は、骨盤や腰部にも問題が起きている可能性が高いという事です。
痛みが出ている所ばかり見ていても、股関節痛は改善しません。
腰部・骨盤・股関節これらをセットで見ることが改善の近道となります。
股関節は、上半身の重さを下半身へ逃がしたり、下半身から伝わる力を上半身へ伝えるなど”体幹と下肢の中継点”であるため、筋以外に骨・関節も診なければなりません。
ここでは、骨盤と関節を構成する大腿骨の骨頭の動きについてお話しします。
立位姿勢の場合、寛骨は中間位、大腿骨頭は寛骨の寛骨臼のやや前方・内方に位置することで骨盤を安定させ、体の支持を行います。
逆に股関節を屈曲していくと、骨頭は後方・外方に移動していきます。
足の付け根付近に痛みが出る人の多くは、骨頭が前方に位置したまま動かないため、靭帯などの軟部組織に緊張を作ったり、神経を挟む・引っ張るなどして痛みが起きています。
もちろんがに股や内股によって状況は違いますが、比較的多いのは”がに股・猫背”の方です。
がに股の方は、骨頭が通常よりも前方に位置します。
骨頭が前方に変位してしまうと、関節部分から骨頭が外れそうになってしまうため、外れないよう軟部組織に緊張が入ってしまったり、関節同士がぶつかって痛みを引き起こします。
また、後方変位しようとする際に、神経を引っ張るなどの不必要な刺激が入るため、痛みを起こすこともあります。
逆に内股の方は、骨頭が後方に位置しているため、痛みは出ないものと思われるかもしれませんが、関節唇と呼ばれる大腿骨と骨盤の密着度を高める組織(タコの吸盤みたいなもの)や滑液包(関節の周囲にある袋)を挟み込んでしまう可能性が高くなるため、痛みを起こすことがあります。
関節唇や滑液包にも、痛みを感じる受容器が豊富にあります。
同じ痛みでも骨頭の位置によって状況は変わってきますので、身体の状態をきちんと把握し、骨頭を正常な位置に戻す必要があります。
股関節痛の進行や退行性などによって骨が変形してしまうと、変形性股関節症になります。
変形性股関節症になると、骨盤が前傾して股関節は屈曲位となり、腰部は過度の前弯傾向になります。
この形になると、骨盤が不安定になり、骨盤の働きを補うべく股関節に負担が集中します。
股関節への負担が大きくなるほど筋への依存度が高くなったり、骨の変形が起こり、血流障害や可動域制限に繋がります。
変形性股関節症の初期の症状としては、股関節の内旋(内に捻る)と外転(外に開く)の動きの制限が起こり、機能障害が進行するにつれて、屈曲・伸展(足を後ろに引く)の動きの制限や大殿筋などの弱化が起こります。
そのため、状態が悪くなるほど足を上げる・地面を蹴るなどの歩行に必要な動作や階段の昇降が困難になります。
困難になった動作を何とかするために代用されるのが、骨盤です。
骨盤に過剰な運動が加わると、左右に動揺しながらの歩行(トレンデンブルグ歩行)などになってしまうことがあり、改善には時間を要します。
変形性股関節症の原因は様々ありますが、代表的なものとして以下の原因があります。
・肥満(体重の重さで股関節に負担が掛かる)
・運動不足(筋の弱化などによって股関節に負担が掛かる)
・加齢
・先天性の構造異常(先天性股関節脱臼・臼蓋形成不全など)
・間違った身体の使い方を脳が学習し、記憶している(不良姿勢などによって悪いクセが身についている)
改善するためには、関節の動きの訓練・筋力強化・施術などが必要になってきますが、変形が起きてしまうと手術の可能性が高まるため、自分自身の生活習慣を見直すことが優先事項となります。
自分の体の状態が分からなければ、何をやっても改善には繋がりません。
なぜなら、痛みが作られてしまう要因のほとんどが、生活習慣によるものだからです。
もし、”がに股”によって股関節痛が起きているというのであれば、それに関わる生活習慣を変えなければなりませんし、”内股”によって股関節痛が起きているというのであれば、それに関わる生活習慣を変える必要があります。
がに股傾向の方は、あぐらをかく癖が比較的多く、内股傾向の方は、女の子座りや足を組む癖が比較的多いと感じます。
また、猫背姿勢で座っている・足を組む・片側に寄り掛かるなどの間違った体の使い方をしている方は、やめなければ改善しません。
間違った体の使い方は、筋や関節への負担を大きくします。
正しい体の使い方を身に付け、筋や関節などに対する負担を最小限に抑えることが、痛みの出にくい身体を作っていくうえで重要になります。
痛みがあるところに原因があるとは限らない!
あなたは”痛みが出ている所だけに原因がある”と思っていませんか?
そのような考え方はやめましょう。
足の付け根や股関節周囲に、電気を当てたり、施術を受けたりして何か変わりましたか?
痛みが出ている所に繰り返し施術を行ったところで改善が見られないという事は、”そもそも症状があるところに原因がない”可能性が高いのです。
つまりあなたは、何が原因で股関節痛になっているかも分からないまま施術を受けているのです。
たか接骨院は、全身に着目して整体を行っています。
全身を検査しながら施術を行っていくため、症状がある場所と原因がある部位に関係がないことをお伝えできます。
たか接骨院では原因だけを施術するため、股関節痛が改善されていくのです。
もし、上記のことをやっても症状の改善が見られない場合、あなた自身が対応できる状態ではない、別の原因による痛みであると事が考えられます。
たか接骨院は、股関節の痛みに関する経験・知識が他院に比べて豊富にあり、詳細な問診と検査で全身から原因を見つけます。
そこからお伝えできることは、症状のある所に原因があるとは限らないという事。
今までいろいろなところに通ったが改善しなかったという方は、原因を見つけられない施術家に出会っていた可能性があります。
施術は、筋・内臓・頭蓋・関節・神経・血管を使ったオーダーメイド整体で、原因に対して正確に施術を行っていき、原因と日常生活での問題をお伝えさせていただきます。
また、あなたのライフスタイルを考慮し、生活指導をはじめとする日常での立ち方・座り方・体の使い方・セルフケアもお伝えします。
たか接骨院の整体で、健康的な身体を一緒に作りましょう。
股関節の痛みでお悩みの方は、ぜひご検討ください。
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