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腰痛・坐骨神経痛で悩まれている方の中には、目の疲れや肩こりを訴えている方もいらっしゃいます。
なぜなら、車の運転、デスクワークやスマホの利用時間が多くなり、長時間の不良姿勢と目を酷使する時間が増えているからです。
では頚部が、なぜ腰痛や坐骨神経痛と関係があるのか解説したいと思います。
頚椎(頚部の骨)と腰椎(腰部の骨)は、深い関係にあります。
1つは、骨の構造
腰椎は、”前後の動きに適した構造”になっています。
そのため、前屈や後屈の動きで腰痛が起きてしまう場合、腰椎の動きに何かしらの問題があるのではないかと推測されるため、まずは腰部の関節やそれに関わる筋・神経・内臓の状態をチェックし、患部に問題がないか評価します。
しかし、横に倒す・捻るといった動作で腰痛が起こる場合、例え腰部に痛みがあったとしても、腰椎はそれらの動作ではほとんど動かないため、腰部の問題を疑うことは稀であり、他の部位の問題を考えます。
次に、胸椎はどういった構造になっているかというと、横に倒す・捻るといった動きに適した構造になっていますので、前屈・後屈の動きで起こる腰痛に関与していないことが多く、横に倒したり、捻った時の腰痛に関わっていることが多々見られます。
では、前屈・後屈で起こる腰痛に腰部と関係が深い部分はどこかというと、頚部です。
頚部は、全ての動きができる構造になっていますので、あらゆる動作の痛みに関わってきます。
前屈運動であれば、頚椎の屈曲・胸椎の屈曲・腰部の屈曲が共同的に行われて1つの運動を作ります。
また、後屈運動であれば、頚椎の伸展・胸椎の伸展・腰椎の伸展が共同的に行われて1つの運動を作ります。
胸椎は、それほど前後に動かないとお伝えしていますから、前屈・後屈の主な動きは、腰椎・頚椎がメインとなります。
ですから、前屈・後屈の動きで腰痛が起きる場合、腰部に痛みがあっても、頚部も見なければならないのです。(立位においては下肢も関係してきますし、状態によっては肩甲骨や腕などの問題も関わってきます。)
そしてもう一つは、”頚部に問題が起こると、腰部にも問題が起こる”という特徴があります。
例えばですが、頚椎の1番目の骨をC1と言いますが、このC1に問題が起こると、腰椎の5番目にあるL5という骨に問題が起こるとされています。
この特徴をジンクパターンと言い、ある骨に問題が起こると別の骨に問題が起こるという考え方です。
逆に、L5に問題が起こるとC1に問題が起こるというパターンもあるので、”C1=L5”という関係から様々な症状が発生することもあります。
他にも
・C2(頚椎の2番目の骨)=L4(腰椎の4番目の骨)
・C5(頚椎の5番目の骨)=L1(腰椎の1番目の骨)
・C6(頚椎の6番目の骨)=Th12(胸椎の12番目の骨)
・C7(頚椎の7番目の骨)=Th11(胸椎の11番目の骨)
などの関係もあります。
つまり、どこかの骨に問題が生じると、体のバランスを維持しようと他の部分の骨が変位し、結果的に体の不調を作ってしまうという事が起きてしまうのです。
そのため、あらゆる腰痛に対して頚部は必ず評価することになります。
頚椎1番・2番と頭蓋骨にある後頭骨の間には、後頭下筋群と呼ばれる4つの筋が付着しています。
この筋は、目を動かす・固定する時に作用し、関節の構成上から言えば、頭部を捻る・横に倒す・後ろに反らすといった動作に関わります。
また、受容器が豊富にあるため、ストレスなどによって緊張したり硬くなりやすく、自律神経と関わりが深い筋とされています。
後頭下筋群が硬くなってしまうと、頚椎1番・2番に問題が起きてしまうため、関係の深い腰椎5番・4番にも問題が波及します。
L4・L5からは、坐骨神経が出ています。(また、L4には、大腿神経・閉鎖神経・腰神経が吻合しています。)
頚部の問題によってL4・L5に問題が起きれば、坐骨神経などに刺激が入ってしまう可能性があります。
臨床上、頚部の問題から坐骨神経痛のような症状になっていたケースも度々見られます。
ですから、腰が痛いからといって腰をマッサージしたり、シビレが出ている所に電気を掛けるなどしても変化がない場合、頚部に原因があるかもしれません。(※原因は全身に潜んでいるので、検査をしたうえで頚部に問題がある事を特定する必要があります。)
後頭下筋に原因があるとされる方の特徴に、
・朝の起き上がりで腰に痛みがでる。
・寝返りすると腰が痛い。
・立ち上がりの際に腰に痛みがでる。
・後頭部に頭痛がある。
・目の疲れや目の奥が痛い。
・長時間の運転やデスクワークをしている
・ストレートネック、猫背
・自律神経が乱れている
などがあります。
その中でも、初動動作時に起こる症状は、後頭下筋を含めた頚部に原因がある事が非常に多いです。
なぜなら、人間は動作を行う際に、一瞬”目”を動かします。
目を動かした後に、頚部→胸椎→腰椎と順番に運動が行われるのです。
例を挙げるならば、人は目線や視点を合わせる際に、自然と頚部を動かしてピントを合わせようとします。
また、起き上がり・立ち上がりでは、頚部を一度前に倒すことで体全体を丸くし、重心を前に移動します。
しかし後頭下筋が硬くなると、目の動きがうまく使えなくなるため、頚部の動きに制限が掛かり、頚部の動作をどこかで代償(別の部位で動作を補う)しなければなりません。
その代償動作が積み重なると、やがて痛みへと繋げてしまうのです。
日常生活において坐骨神経痛や腰痛があるにも関わらず、目が疲れる・酷使している時間が長いという方は、この後頭下筋をチェックしてみましょう。
後頭下筋のの周りには、様々なツボがあります。
以下のツボを押してセルフケアを行ってみましょう。
・天柱
首の骨を上にたどっていき、頭蓋骨との境目に大きなくぼみがあります。そのくぼみから1横指下に骨の出っ張りがあるので、その出っ張りの左右1横指外側のくぼみにあるのが”天柱”です。
外側から内側に向かって押したり、マッサージして筋の硬さを和らげましょう。
・風池
天柱の位置から、左右斜め上に頭蓋骨の際に沿っていくと左右にくぼみがあります。そのくぼみが”風池”です。
天柱と同様に外側から内側に向かって筋を緩めましょう。
・完骨
風池の位置から左右1横指外側にあるくぼみが”完骨”です。
天柱・風池と同様のやり方で対応してみてください。
難しい場合は、くぼみがあるところを探してみてください。
このあたりの血流が改善してくると、”目がスッキリする””目に血が通ってくる”といった声を、お客様より言われることがあります。
また、後頭部に両手を重ねて顎を引き、頭を前方に倒すよう手で押してストレッチする方法もあります。
ストレッチを行う際は、30秒ぐらいを目安とし、呼吸をしながら伸びてる感じを確認しつつ、気持ちいいぐらいで行ってください。
日常生活で目を酷使している時間が長いという方にはオススメです。
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