〒031-0823 青森県八戸市湊高台4-15-23 アルス湊高台C棟B(白銀駅・陸奥湊駅から車で10分)
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お客様から歪みに対するご相談がよくあります。
肩が下がっている/どちらかの足が短い/体が傾いている/骨盤が歪んでいるなど相談の内容は様々です。
多くの方が歪みを整えると痛みは無くなると考えています。
確かに解剖学的肢位(骨/関節が正しい位置にあることで、筋に頼らなくなる姿勢)を基準に視診/触診などで様々な部位の異常を見つけることができ、運動時における骨/関節の動きも評価できるため、問題の部分に施術を行えば改善される方もいらっしゃいます。
しかし、歪みがあっても痛みの無い方(高齢者など)はいるので、歪みだけ疑うのは危険です。
それに対し、”骨盤を矯正することで改善が見込めます”といったフレーズを目にします。
骨盤は、体の土台であることから、必ず検査/評価が必要です。
もし問題が見つかり、施術を行って痛み/可動域などの変化がはっきり感じられるのであれば、メインとなる原因の一つと評価できますが、変化をあまり感じないというのであれば、骨盤以外の問題(筋/神経/内臓など)も関わっている可能性が高いと言えます。
ですから骨盤だけ調整しても、改善することは言えないのです。
歪みは、足部/膝関節/股関節/脊柱/手関節/顎関節/頚部/頭部など様々な部分でも起こるため、全身の評価が改善していく上で必要になります。
なお、変形したものを改善させる手技はありませんので、そういった場合は手術/運動療法による対応となります。
また、歪みを作る要因が骨だけとは限りません。
”歪み=骨”という誤った認識を持たれている方は、改善の遅延や事故に繋がりますので、このページで歪みに対する認識/考え方を深めましょう。
※筋/骨の位置はほぼ左右対称ですが、内臓があることによって体のバランスが変わるため、左右対称になることはない。
骨/筋の位置は、ほぼ左右対称に存在していますが、ポイントは内臓にあります。
体の右側には肝臓・胆のう・十二指腸・腎臓・肺・小腸や大腸の一部(上行結腸など)があり、左側には心臓・脾臓・膵臓・胃・腎臓・肺・小腸や大腸の一部(下行結腸など)があります。
膀胱・子宮・前立腺・直腸といった臓器は骨盤内にあり、恥骨から仙骨に向かって並んでいます。
各内臓は、大きさ・位置・重さ・組織との繋がりなどがそれぞれ違うため、何かしらの要因で内臓に問題が起これば、内臓を包んでいるファシアの神経・脈管に問題が起こったり、そのファシアと関係する骨/関節・筋などに硬さが作られ、体のバランスを維持しようと意図的な歪みが起こります。
正常な歪みは、心臓の位置/重さの関係によって左右の骨/関節の位置や筋緊張が少し変わるため、そもそもの腕/足の長さが同じでも右肩がやや高く/左肩がやや低い、左足はやや短く/右足がやや長いとされています。
しかし異常な歪みが作られているのであれば、対応が急務です。
病気などが隠れている可能性があったり、頭部/脊柱/仙骨は自律神経との関係しているため、自律神経の働きが乱れて謎の不定愁訴が現われたりします。
もし骨の変形などに繋がってしまえば、徒手での改善が難しくなります。
不良姿勢などによる機能的な問題で起こっている歪みを改善するためには、前後左右の歪みの誤差を小さくすることが大事なってきます。(生まれつきなどの構造上に問題がある歪みに対しては、対応できません。)
※背骨で最初に歪むと言われているのが、胸腰椎移行部
体で最初に歪むのが、仙骨と言われています。
仙骨は脊柱の土台であるため、仙骨に問題が起これば脊柱が歪み、体の土台となる骨盤も歪みます。(仙骨と腸骨によって骨盤は構成されます)
また、脳を包んでいる硬膜とも仙骨は関係していることから、仙骨の問題が後頭骨に影響して脳からの静脈の排泄にうっ滞が起こって頭痛/自律神経症状に繋がったりします。
症状の発症から2~3週間のものであれば、仙骨の施術で脊柱/骨盤の問題は改善しやすいのですが、長期になっていくほど仙骨以外の問題も発生するので、問題が多くなるほど改善に時間が掛かります。
仙骨の次に歪むのが、胸腰椎移行部です。
胸腰椎移行部は、胸椎の11番~腰椎の2番で構成され、この部分は人間が四足歩行から二足歩行になる過程の中で最後に獲得した発達と言われています。
しかし、最後に獲得した発達ほど脆弱と言われており、不良姿勢によって胸腰椎移行部が後方に変位すれば、骨盤後傾・脊柱後弯・股関節外旋(がに股/O脚)・膝関節屈曲位・巻き肩・ストレートネックなどが起こります。
もし胸腰椎移行部が後方に変位しているのであれば、前方に修正したり、その領域に関係する内転筋などの硬さを取る必要があります。
胸腰椎移行部の次に歪むのが頚椎の2番です。
頚部の問題は、80%以上が別の問題によって起こると言われています。
頚椎の2番には、頭部と関わる硬膜が強力に付着していたり、迷走神経(硬膜枝)とも吻合しているため、脳神経や内臓との
また、頚部には腕神経叢(頚椎5番~胸椎1番)という肩~手にかけて神経が走行していますし、横隔神経(頚椎3番~5番)という横隔膜/肝臓/胆のう/胃/肺/心臓といった内臓とも繋がっています。
ですから、頚椎2番の問題は体全体の問題を映し出すのです。
では、骨に何がついているかというと、筋・内臓・靭帯など様々な組織がついています。
偏った体の使い方や不良姿勢などによって硬くなってしまった筋・筋膜・靭帯、”疲労・うっ血”で重くなって下に落ちてしまった内臓などにより、膜を介して繋がっている骨が引っ張られて骨の歪みに繋がりやすいのです。
ですから骨・関節に直接アプローチしたとしても、歪みを作っている要因を解決しなければ、その場限りの施術になる可能性があります。
「原因は、骨盤が歪んでいるせいです。」というフレーズをよく耳にしますが、”本当に骨盤矯正が必要なのか?”、”骨盤が歪んでしまった原因は何か?”、”骨盤の歪みと痛みは関係があったのか?”などが分からない限り、意味のない施術を受けていることになります。
痛みは、脳が決めている!
よくあるのは、「歪み=痛み」という考え。
歪みがある人は、皆さん痛みがあるのでしょうか?
・腰が曲がって骨が変形してしまった高齢者の方は?
・骨と骨が狭いと言われたヘルニアの人は?
・足の長さが左右違う人は?
など、中には無症状の方もいらっしゃいます。
そうでなければ赤ちゃんからご年配の全ての人間が、歪みで痛みを抱えていることになります。
姿勢がきれいで歪みの少ない人は、痛みがないのでしょうか?
そんなことはありません。
きれいな姿勢を保持するために筋は常に緊張しているため、長時間同じ姿勢を取っていれば筋緊張からいずれ血流障害が生じ、痛み物質が発生する可能性があります。
また、ストレスや内臓の影響によって痛みが出ているという方もいらっしゃいます。
ですから痛みの原因が、100%歪みのせいで起きているとは考えにくいのです。
痛みは脳が判断することであり、歪みが決めることではありません。
歪みがあっても脳で問題ないと判断されれば、痛みは出ないのです。
原因として考えられる要因は様々…
歪みは、体・症状の原因を知るための一つの指標になりますが、あくまで痛みを取りたいという目的の方は、”原因”に目を向けなければなりません。
歪みの改善を求めているのであれば、”どこが起点”となって歪みが発生しているのかを知る必要があります。
”頭から足に向かって歪むパターン”や”足から頭に向かってパターン”、”骨盤から全体に向かって歪むパターン”など様々あります。
確かに骨盤は体の土台ですが、ただ単に骨盤を調整したからと言って歪みは改善しないのです。
ですから、歪みと痛みは別で考えなければなりません。
歪みの改善であれ、痛みの改善であれ、大事なことは”原因を知る”こと。
筋膜が硬くなっているのか?
内臓が疲れているのか?
関節の動き・位置が悪くなっているのか?
ストレスによるものなのか?
など…
そして、原因が分かったうえで必要な施術を行うと同時に歪みを作った自らの日常生活を見直すことが、改善のために必要と思います。
”痛みを取りたいのか?””歪みを取りたいのか?”
その目的によって施術は判断されなければならないのです。
日常生活を見直しましょう。
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(また、施術計画やお客様自身の生活習慣の改善にご理解やご協力いただけない方も以後の施術をお断りします。)
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